星にネガイゴト。
あれから私は
「もう、遅いから帰りな。」
って言う君の言葉に背中を押され、帰宅途中。
本当は泣いてる君を
このまま置いてく訳にはいかないかなって
思ったんだけど。
「大丈夫だから。ごめん、一人にして。」
君が不器用に笑って、そう言うから。
帰るしかなくなった。
最後に
「送れなくてごめんね。気を付けて。」
あくまで私を気遣う言葉に
なんだか泣きそうになる。
でも、私が泣いたら
君はきっと困るから。
ぐっと上を見上げて
「明日晴れますね。星がたくさんだから。」
そう言うと
「そうだね。きっと晴れるよ。」
優しく返す君。
バイバイって手を降って別れた。