星にネガイゴト。

「…好きな人がいたの。」

「好きで好きでどうしようもなく好きだったのに、」

嗚呼、君と同じ。

「突き放された。」

泣きそうな顔で、でも上を向く。
溢れ落ちた涙に
気づいてるのか、気づいてないのか。
ふわりと微笑んで。

「でもね、嘘って分かってたの。
 ほんとは好きだって。」

「だって、愛おしそうに私を見つめるのよ。
 壊れ物を扱うかのように私に触れるの。
 あの人、嘘が苦手なのよ。」

「どうせなら、思いっきり振ってくれれば
 未練なんて捨てれたのに。
 あの人が私を見つめて離さないの。」

「ごめんね。こんな話、急に。
 でも、何だか貴方は話しやすいの。
 聞いてくれる?」

嗚呼、どこまでも
君と似ていて
聞いてるだけで
君の彼女だって言われてるような気分で
でも君の事は聞きたくて
つい頷く。
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