星にネガイゴト。
夕方になり、星の降る公園まで
バスと歩きで向かった。
オレンジがかったピンクの空が
段々遠くの方から濃い紫に変わる。
そして、全てが紺に変わった頃、
満天の星が夜空に輝く。
上を見上げて
「っー…。」
一瞬言葉が出なくて
唾を飲む。
綺麗なんかじゃ伝えられないほどの
煌めきで、
でも綺麗しか思い付かなくて
「…綺麗。」
ほぅっとため息をつくように答える。
「だろ?」
って嬉しそうに答える君も
同じく空を見上げていて
何だかすごく感動した。
「ここ、穴場なんだよね。
 公園って子供のイメージじゃん。
 子供は夕方になれば帰っていくし、
 夜になってわざわざ公園に来るやつなんて
 あまり居ないだろ?」
って君はブランコに座る。
私もその横に座って
空を見上げた。

「…ねぇ、知ってる?
 夜3時にここで星を見ると、
 好きな人と話せるんだって。」 
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