星にネガイゴト。
君の家には誰もいなく、
手当たり次第走り回って君を探した。
でも、ニュースで言ってた場所だけは
怖くて探しにいけなくて、
でも死んだなんて思いたくなくて
不安をかき消すように
ただ、がむしゃらに走った。
そんなとき、
ポケットに無造作に突っ込んだ携帯が鳴った。
なんだ、
今頃着信に気づいたんだ。
遅いよ、心配したじゃん。
なんて思いながら
携帯の画面を見ると
友達からの電話で
ガッカリしつつも電話に出る。
焦ったように私に喋りかける友達は
私に意味分からないことを告げてくる。
「…優叶が死んだ?
 理沙まで、意味の分からないこと言わないでよ!」
信じたくなかった。
分かりたくなかった。
優叶が死んだなんて現実、
知りたくもなかった。
泣き叫ぶ私に、友達は
私がどこにいるのか聞いて迎えに来てくれた。
泣いてる私を抱き締めて
落ち着かせようと頭を撫でて
一緒に家に帰った。
その日友達は家に泊まってくれて、
泣き腫らしてもう涙も出なかった。
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