星にネガイゴト。
そして、次の日の夜。
知らない人から着信があった。
出ると、
「優叶の母です。」
それは葬式への案内。
お母さんの声もかすれていて
どれだけ泣いたのかを物語ってるようで
それでも気丈に振る舞う姿に
君を思い出されて泣きそうになる。
涙はとっくに枯れたはずなのに
また溢れてきて
私の手を濡らす。
ねえ、どこまで苦しめるの。馬鹿。
「連絡が遅れてごめんなさい。
 あの子の物を整理していて、
 大切にしまってあるものを見つけたの。
 …貴方への手紙。
 ぜひ葬式に来てくださいね。
 貴方に渡したいの。」
そう言って切れた電話。
< 27 / 42 >

この作品をシェア

pagetop