星にネガイゴト。
家に着いて、
君からの手紙を開いた。
Merry Christmas!!
と書かれた手紙は
あと一週間ほどで来るクリスマス用に
用意していたもののようで
今開けていいのかって少し戸惑った。
でも思いきって開く。
『夏希へ。
 いつも俺の側にいてくれてありがとう。
 こんな俺だけど夏希に好きになってもらえて
 幸せだなって実感してます。
 これからも、ずっとその先も
 ここで星を見ようって言ったよね?
 あれ、俺的には
 プロポーズのつもりだったんだけど
 夏希には伝わってなかったみたいだから
 はっきり言う。
 俺と結婚しよう。
 俺の奥さんになってください。』
小さい紙袋のなかには
箱が入っていて
開けるとシルバーの2つの指輪。
その片方を、
自分の薬指にはめて
はじめて涙が出た。
馬鹿じゃん。
死んでからこんなこと言われても遅いよ、馬鹿。
好きだ好きだ好きだ好きだ。好きだ馬鹿。
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