星にネガイゴト。
夜3時、
いや、少し過ぎた頃かもしれない。
あの公園に着いた。
君と一緒に来るときは
君に任せてたから
一人で来ると、少し道に迷って。
だから着くのが少し遅れた。
それでも、
公園のブランコには
君が、
そう、紛れもなく君が座っていて。
優しく微笑んで私を待っていた。
思わず君に走りよる。
私のことをちゃんと抱き締める君は
まるで死んだのが嘘のようで。
だって本当に触れるのよ。
きちんと地面に立っているの。
嘘でも嬉しかった。
涙が溢れて
それを拭ってくれた君は
「本当に会えたね。」
って優しく笑うの。
もう、耐えきれなくて
自分では
気持ちを整理してきたつもりだったのに
押さえきれなかった。
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