星にネガイゴト。
「どうして死んじゃったのよ。
 なんで私を置いていくのよ。
 好き。好き。好き。好き。
 指輪受け取ったよ。
 プロポーズも嬉しかったのに。
 なんで優叶が死んだ後なの。馬鹿馬鹿馬鹿。」
もう、自分でも途中から
何を言ってるか分かんなくて
それでも黙って聞いて
背中を優しく撫でてくれて
死んでも変わらないって
なんか変だけど、
あの頃と変わらない君に安心した。
「ごめんね。」
別に優叶が悪い訳じゃないのに
謝ってくれて。
逆にそれが悲しくて。
「謝らないでよ、馬鹿。」
なんて返すと、
「ごめん。」
って返ってくる。
君は少し言いにくそうに笑って
「別れよう。」って。
< 37 / 42 >

この作品をシェア

pagetop