最終決戦の前夜に……。
第1章
女戦士ライカの一途な想い
【魔王の城付近】
世界を闇で支配しようと企み、光の国の姫をさらった悪しき者。魔王。
その魔王を倒す為に、1人の勇者が立ち上がった。
勇者は、戦士、武闘家、魔法使い、僧侶を引き連れ旅を続け…。
そして、苦難の末。
ついに魔王を倒す為の力を手にした勇者達は、最終決戦を目前に控えていた。
……
………。
「ライカ、見張りを交代する。
明日の為に少しは休んでおけ。」
魔王の城付近で、早朝の出立に備えて野宿をしている深夜。
そう言って、火の番をしていた私に声を掛けてくれたのは…。
振り向かなくても、その姿を見なくても声だけで分かる。勇者のエルトだ。
「平気、平気!
エルトこそ、しっかり休みなよ。
リーダーが倒れちゃったら話にならないんだからさ〜。」
思わず緩んでしまいそうになる表情をグッと堪えて、私は平然を装いながら顔だけ振り向き彼に返事をする。
世界を闇で支配しようと企み、光の国の姫をさらった悪しき者。魔王。
その魔王を倒す為に、1人の勇者が立ち上がった。
勇者は、戦士、武闘家、魔法使い、僧侶を引き連れ旅を続け…。
そして、苦難の末。
ついに魔王を倒す為の力を手にした勇者達は、最終決戦を目前に控えていた。
……
………。
「ライカ、見張りを交代する。
明日の為に少しは休んでおけ。」
魔王の城付近で、早朝の出立に備えて野宿をしている深夜。
そう言って、火の番をしていた私に声を掛けてくれたのは…。
振り向かなくても、その姿を見なくても声だけで分かる。勇者のエルトだ。
「平気、平気!
エルトこそ、しっかり休みなよ。
リーダーが倒れちゃったら話にならないんだからさ〜。」
思わず緩んでしまいそうになる表情をグッと堪えて、私は平然を装いながら顔だけ振り向き彼に返事をする。
< 1 / 8 >