君が見せてくれた、私の世界
「…想世架。」
「……。」
「想世架が人と関わるのが苦手なことくらい、パパだって分かってるよ。
でもね…生きていくには必ず必要になることなんだ。」
「…!」
パパが想世架って呼ぶ時は…真剣な話をしてるときか本気で怒ってる時だけ。
今のパパは前者だけど…私と真剣に向き合おうとしてるんだ…。
「特に想世架みたいな子は。
もし、想世架が1人でいる時に転んで車椅子から落ちたらどうする?」
「……どうしよう…。」
「確かに困るよね。
でも違う。
…誰かに助けを求めなくちゃならない。
車椅子に乗せてください、って。」
「…!」
私は…1人で車椅子に乗ることも出来ない。
自分の腕が届かない所のものは…取れない。
……出来ないことが、普通の人より多い…。
「高いところのものを取る時も、想世架が取れる範囲は決まってるよね?
それだったら、取れる人に取ってくださいってお願いしなきゃならないんだ。」
人より出来ないことが、多いから…その分、人に助けてもらうことが増えるから…。
…普通の人より、人と関わらなきゃならないんだ…。
「……。」
「想世架が人と関わるのが苦手なことくらい、パパだって分かってるよ。
でもね…生きていくには必ず必要になることなんだ。」
「…!」
パパが想世架って呼ぶ時は…真剣な話をしてるときか本気で怒ってる時だけ。
今のパパは前者だけど…私と真剣に向き合おうとしてるんだ…。
「特に想世架みたいな子は。
もし、想世架が1人でいる時に転んで車椅子から落ちたらどうする?」
「……どうしよう…。」
「確かに困るよね。
でも違う。
…誰かに助けを求めなくちゃならない。
車椅子に乗せてください、って。」
「…!」
私は…1人で車椅子に乗ることも出来ない。
自分の腕が届かない所のものは…取れない。
……出来ないことが、普通の人より多い…。
「高いところのものを取る時も、想世架が取れる範囲は決まってるよね?
それだったら、取れる人に取ってくださいってお願いしなきゃならないんだ。」
人より出来ないことが、多いから…その分、人に助けてもらうことが増えるから…。
…普通の人より、人と関わらなきゃならないんだ…。