君が見せてくれた、私の世界
「えー!
それ、絶対恋だよ!!」


「私もそう思うなぁ…。」



ーー翌日。


学校が終わって、家に来てくれた縁寿と紗綾とおやつを食べながら、昨日の話をする。



「こ、恋…!?」



わ、私が…人に恋?


そんなことあるはずがない。



「想世架だって女の子なんだから、恋くらいするでしょ!
そんなに驚くことじゃないよ!」


「で、でもっ…!
私好きじゃないよ!冷泉くんのこと!」


「いやいやー!
本当は好きなんでしょー?」


「違うもん!
それに、冷泉くん彼女…いたし……。」


「あー、杏ちゃんね。」


「……でも。」


「……?」


「紗綾?」



紗綾は、コトン…とティーカップを置くと。


彼女らしい、どこか凛とした顔で私を見つめてきた。



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