君が見せてくれた、私の世界
「だって、想世架の恋だよ?
友達の恋くらい…応援しないと。」


「紗綾…。」


「ね、想世架。
頑張ってみようよ。」


「……うん…。」


「…よし!!
私も協力するよ!
紗綾、学校では私たちが頑張ろう!!」


「そうね。」



……どうしよう…。


私、杏さんと冷泉くんを別れさせたいわけじゃない…!



「わ、私…!」


「ん?」


「私、冷泉くんの彼女になりたいわけじゃないの…!」


「……え?」


「どういうこと?」


「あの、えっと…杏さんと、冷泉くんが別れてほしいわけじゃなくて…。
ただ、その…冷泉くんのこと、名前で呼べたらいいなぁって……。」


「なるほどねー!
純粋だわ想世架!!」


「あははっ!可愛い〜!!」



2人は笑いながら、私の頭を撫でたりぎゅーってくっついてきたり。


もぞもぞとじゃれあってくる。




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