君が見せてくれた、私の世界

会いたくない

「きゃー!
想世架ちゃん!!久しぶりだ~!!」


「白鷺さん、もう体調大丈夫なの?」


「無理しないでね。
言ってくれたら、協力するから!」


「あ、ありがとう…。」



私が再び、学校に通えるようになったのは…結局、9月の中旬。


それでもクラスのみんなは、相変わらず優しくて色々話しかけてくれて。


浮いちゃったかな、とか白い目で見られるかな、って思ってたけど…全然そんなことなくて、安心した。



……ただ、冷泉くんとの距離は遠くなった気がする。


私が休んでる間に何度か席替えをしたらしく、来たときにはもう冷泉くんは隣の席じゃなくなってた。


今の隣は、春日井くん。


彼も私と同じ時期に入院してて、実はよく屋上で話してた。



「でも良かったよ、春日井くんがまたサッカー出来るようになってて。」


「大変だったけどね。
リハビリめっちゃ頑張った!!」



…リハビリかぁ…。


私も何度か受けたことあるけど、大変なんだよね。


体力が持たなくてやめちゃったけど…辛さは分かる。






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