君が見せてくれた、私の世界
<To.冷泉くん
メールありがとう。
体調があんまり優れなくて、これから学校に行くのは厳しいかも…。>



あの後、メールを開きっぱなしで寝ちゃっていた私は。


朝起きて、慌ててメールを返した。



「……ふう…。」



朝起きて、熱を測って。


それを九条先生から渡されたノートに記入する。


毎日の日課となりつつある作業を終わらせて、リビングに降りた。



「そよ…!」


「あ…パパ、おはよう…。」


「体調は大丈夫なのか…!?」


「うん、大丈夫。」



スーツを着たパパと、リビングで鉢合わせ。


多分…今帰ってきたのかな。



「朝一の便で帰ってきて、今着いたのよ。」


「そうなんだ。」



朝ごはんを用意するママを横目に、私は自分の席につく。


パパがにこにこと私を見てる。




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