君が見せてくれた、私の世界
「ほら、そよ。
朝ご飯食べちゃいましょ。」


「はーい。」



ママの作ったベーコンエッグとサラダとパンが並ぶ食卓に。


私の前にだけは、きのこと山菜のクリーミーリゾットが置かれた。



「まだ、胃に優しいものの方が良いわ。」


「…うん。」



病院の先生との約束で、熱が出た次の日は必ず欠席して様子を見ることになってるから。


ママがこんなに気を遣うのは仕方ないのかもしれないけど…でも、やっぱり申し訳ない。



「今日は、パパがいてくれるから大丈夫ね。
ママは華道に行かなくちゃならないの。」


「大丈夫だよ。
そよのことは僕が見るから。
…仲良くしようね、そよ。」


「うん。」



リゾットを食べながら、パパに言葉を返す。



今日は何しようかな…。


学校に行けてない分、勉強だってしなきゃいけないし…。


進路のことも、考えなきゃ…。




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