君が見せてくれた、私の世界
「そよ?」


「な、なぁに…?」


「今日の夜は、みんなで食事にでも行こうか。
なにが食べたいか考えておいてね。」


「…うん…。」



パパが運転する車の後部席で生返事を返しながら、窓の外を見ると。


ちらほらと同じ制服を着た子達が自転車に乗ってたり、歩いてたりした。



「パパ見て…。
私と同じ格好してる…。」


「本当だ。
あの中にもしかしたら、そよとお友達になる子がいるかもね。」


「…うん。」



赤チェックのスカートに、同じ色のリボン。


黒いブレザーに金のボタン。


同じものを着てるのに…窓の外の子達はすごく可愛く見える。



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