君が見せてくれた、私の世界

向き合うこと

パパとママに内緒にしながら、リハビリを始めて数日が経った。


休みがちになりながらも、学校にも通って…リハビリも欠かさず行ってる。



「想世架ちゃん!頑張って!!」


「…っ、はいっ……!」



理学療法士の先生と、一緒に歩行の訓練。


始めて数日しか経ってないけど…本当にきつい。



「…っ、はぁっ…。」


「少し休憩しようか。」


「…はい…。」



近くにあったベンチに、ほぼ倒れ込むように座り込んだ。


息が切れて、上手く呼吸が出来ない。



「大丈夫?」


「……はっ…くっ…。」



身体が、おかしい。


呼吸の仕方が分からなくて、息苦しい。


ヒューヒューと耳に残る、嫌な音が響いてきて…頭がくらくらする。


先生の声がだんだん遠くなって、目眩がして天井がぐるぐる回ってる。



あれ……。


なんでこんなふうに……。





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