君が見せてくれた、私の世界
翌日。


結局、ドキドキして一睡も出来なかった私の体調は悪くて。


冷泉くんが、いつも通りお見舞いに来てくれたけど…うまく話せそうにない。



「大丈夫か?」


「……うん…。」



私の手を握って心配そうな顔をする冷泉くんに、ドキドキする私。


ああ…好きだなぁ…。



「冷泉くん…。」


「ん?」


「……好き……。」


「……え?」


「…あっ…!」



気がついたら口に出していたみたいで。


冷泉くんは、びっくりした顔を私に向ける。


…私だって、びっくりしてる。



「あっ、あの…そのっ…。」



どうしよう…。


今はまだ、言うつもりじゃなかったのに……。



「本当?」


「えっ……。」



びっくりしてる私とは裏腹に、冷泉くんは、優しい笑顔を浮かべて私を見た。




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