君が見せてくれた、私の世界
「俺のこと好き?」


「……っ…!」



そんな風に笑わないで…。


恥ずかしくて目を逸らしたいのに、冷泉くんを見ていたいから…目が逸らせない。


初めてみた、優しい笑い顔。


かっこよくて…冷泉くんの瞳に、私が映っていて。


ドキドキして…目が離せない。



「……き…。」


「うん?」


「……好き…。」


「俺も。
俺も想世架のこと大好きだよ。」


「わぁっ……!」



冷泉くんが…私のことを好き…?


言葉の意味を考えている間に、冷泉くんに抱きしめられて…思わず声が出た。


冷泉くんの…シストラスの香り…。


恐る恐る背中に腕を回すと、冷泉くんの腕に力が込められた。




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