君が見せてくれた、私の世界
カーテンの隙間から差し込む太陽を見ると、もう朝になっちゃったみたい。


それでも、昨日よりも幾分か体調も良くて…今日はお散歩に行けそう。



「……お腹、空いたなぁ…。」



昨日からほとんどご飯食べてないんだから、当然と言えば当然かな。


なんて思いつつも、お腹空いたって思えば思うほどお腹が空く。



「……ママ、何か持ってきてたかな…。」



ママがいつも着替えとかを入れておいてくれる棚を漁ると、チョコレートが出てきた。


食べたら…まずいかな…。


カカオと薬がぶつかって、お腹痛くなったりしたり…しないよね?



「…うーん……。」



なんて悩んでいるうちに、看護師さんが私を起こしに来た。



「あらっ、白鷺さんの方が早起きでしたね。」


「おはようございます…。」


「おはようございます。
カーテン開けますね〜。」



そう言いながら看護師さんがカーテンを開けると、雲一つない青空が広がった。


太陽のおかげで、病室も明るい。




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