君が見せてくれた、私の世界
「いやー!いい天気だね!!」


「ピクニック日和だね。」




翌日。


天気は秋晴れになり、恵まれた。


空がいつもより高くて…きりっとしている。



「想世架、寒くない?大丈夫?」


「うん。大丈夫だよ。」



ママが体を冷やさないように、っていつもより厚手のひざ掛けをかけてくれたし。


ポンチョだって、裏起毛になった温かいやつにしてきたんだから。


…最後まで、ちゃんと楽しめますように。




ーー「おーい!縁寿ちゃん!紗綾ちゃん!」




家を出てしばらくバスに揺られると、紅葉で有名な公園に着いて。


着いて少しすると、春川くんと冷泉くんが手を振りながら公園の方から出てきた。



「一翔!」


「春川くん……。」


「いい天気でよかったね。
こんにちは、想世架ちゃん。」


「……こ、こんにちは…。」



私と目を合わせるように、しゃがみ込んだ春川くんは。


そのまま、よしよしと私の頭を撫でた。





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