君が見せてくれた、私の世界
少し歩くと、私達と同じようにピクニックやバーベキューをしてる人たちで溢れかえっていて。


まるで、お花見の時期みたい。



「あっちの方に、大きな木があるんだ。
その下に場所取りしてある。」


「そうなんだ。
ありがとう、2人とも。
あそこ、特等席なんじゃないかな?」



そうだよね?って話を振ってきてくれる紗綾に、頷くと。


冷泉くんは、私の頭を撫でながら…耳元でこっそり囁いた。



……「お前のためだよ」って。



そんなことなのに、嬉しくなって。


同時に照れちゃって…緊張よりも恥ずかしさが上回った。






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