君が見せてくれた、私の世界
それからしばらくお話して、私達は別れた。
心配してくれた直央くんが私を病室まで送り届けてくれて嬉しかったなぁ…。


病室に戻ってくると、ベットに横になって…直央くんとの会話を思い出す。

なにか変なこと言ってないかな。
失礼なことしてないかな…。
…楽しかった。
直央くんと話せて、良かった。



心做しか、図書館に行く前の気分の悪さも治まったので気がする。
人と話すこと、ってすごい。
元気になれるんだね。

早く、千暁と話したいな……。
早く会いたい…。



「会いたいよ……。」



千暁と会いたい。
千暁に、触れたい。
…千暁の傍で、笑っていたい…。



「……!」



そうだ、日記。
日記……もうここ数日、書いてない。

ハッとして、日記を開くと。
最後に書いたのは、みんなで行った紅葉狩りで終わっていた。


もう、1週間以上前の話…なんだね。
早いなぁ……。
時が進むのは、早い…。
私の時間は、こんなふうに進んでいって、いいの?
もっと、やるべき事があるんじゃないの…?



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