君が見せてくれた、私の世界
「……直央くん。
今日は、どんな…お話、しようかぁ…。」


「……っ……す……き……。」


「……えっ……?」



聞き間違いかもしれない。
それでも、はっきりと聞こえた言葉。
今……。



「……そ、よ……ちゃ…ん……。
す…き……だっ、た……。」


「……っ……。」



その言葉で、私の瞳からは涙が溢れた。
ずっと我慢してたのに、もう止められない。
ぎゅっ、と涙を拭いてまた笑う。
それでも、すぐにまた涙で視界が歪んだ。



「……ありがとう。
もっと、早く…直央くんに会えていたら…きっと。
私も……好きになってたよ…。」



ごめんね、直央くん。
今の私には…もう。
大事な人がいるから……その気持ちには、答えてあげられないの。

でもね。
直央くんも、私の大切な人ってことには違いないよ。




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