君が見せてくれた、私の世界
「じゃあ、白鷺さんの席は1番後ろ。
あの栗色男の隣だから。」



芹沢が白鷺に向けてそう言った時。


クラス委員長が手を挙げた。



「せ、先生!」


「どうした?」


「白鷺さんは私の隣の方が良いと思います。
このクラスのこととか色々教えることも出来ると思うし…。」



嘘つけ。


俺の隣が気に食わないんだろ。


白鷺が可哀想だとか思ってんじゃないの?



「あー…そっか。
白鷺さん、どうする?前にする?」



芹沢にそう聞かれた白鷺は、困ったように目を伏せていた。


別にいいよ、俺は誰が隣でも。


どうせ白鷺だって俺が怖いとか思ってるに決まってる。



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