君が見せてくれた、私の世界
縁寿ちゃんと別れて、ママが運転する車で家に帰る。



「縁寿さん本当に優しい方ね。」


「うん。
楽しみになってきた…!」


「ふふっ、いい顔してるわよそよ。」


「今日ね、みんな色々話しかけてくれたの。
英語得意なの?とか、お嬢様なの?っていっぱい聞かれちゃった。」


「みんなそよが可愛いから気になっちゃうのね。
そうだ、帰りに駅前のケーキ屋さんに寄っていきましょうか。」


「わぁっ…!嬉しい!」



無視されたりするのかな、って思ってたらみんな優しく話しかけてくれて。


帰りも、想世架バイバーイって手を振ってくれたり声をかけくれた子が沢山いた。


男の子も、力仕事は手伝うからなって言ってくれて…全然怖くなくて。


学校に行くのが…楽しみになってきた。




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