君が見せてくれた、私の世界
だから、ここで私からお願いがあります。
…千暁はもう、私のことは忘れてください。


いつまでも、この世にいない人間に囚われてる必要は無いんだよ。

私にとって、千暁は何よりも大切で…幸せになってほしい人です。
だから、もう…私のことは気にしないで。

きっと千暁のことだから、これから先大事な人は作らない、って言いそうだけど…。


そんなこと、しなくていいんだよ。
これから先、本当に最後まで、千暁の傍にいてくれる人が現れると思います。
その人を、ちゃんと…幸せにしてあげてください。


私は、千暁の傍にいられて幸せだったから…千暁は人を幸せにできる人なんだよ。
だから自信もってね。


私の分まで、笑ってください。
幸せに生きてください。

千暁の将来は、まだまだ何が起こるか分かりません。
でも、時は…必ず刻み続きます。
その中で色んな人と出会うことになると思うから、チャンスを逃さないように。





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