君が見せてくれた、私の世界
「……っ…!
想世架…!!!」



涙が溢れて止まらない。


俺だって、お前を愛してる。
お前以外に…好きになるやつなんて、この先現れねぇんだよ。



でも、お前は…俺が泣くことを望んでないんだろ?

笑っててほしいんだろ?



「……なら、俺は。
お前への気持ちだけを胸に秘めて生きていくことにするよ。」



お前は、私を忘れてくれなんて言うけど…忘れてやらない。

忘れられるわけがない。



お前が俺を光、だって言うように…俺にとっても、お前は光だった。


純粋で、真っ白で…優しい想世架。

俺が抱えていた苦しみも全部、包み込んでくれた。


想世架が優しく笑ってくれるたびに、俺は…救われた気持ちになっていたよ。





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