君が見せてくれた、私の世界
「先生の好きな人、まやも会いたい!」


「あ!りなもりなも!!」


「うーん……。
会うのは難しいかな…。」


「えー!なんで?」


「先生の好きな人は、お空にいるからだよ。」



お空にいる、と俺が言うと。
りなちゃんは…悲しそうな顔をした。

意味が、通じたからだろう。



「お空……。」


「りなちゃん?」


「先生の好きな人、お空にいるなら…きっと幸せだね。
あったかくて優しいところだもん。」


「そうだね。」



あったかくて優しいところ…。
想世架にぴったりかもしれないな。



今、お前は…幸せか…?
苦しんでいないか?


俺は…幸せだよ。
お前がいないのは、悲しいし辛いけれど…今の生活でも幸せ。

子どもたちに囲まれて、毎日笑って。
そりゃ、辛いことや悲しいこともあるけれど…それでも、充実してる。



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