君が見せてくれた、私の世界

「うん！美味しい！」


「ほ、本当…？」


「美味しいよ！
想世架のお母さんすごいね！」


「あ、ありがとう…。」



ママが褒められて嬉しくて…なんだか照れくさくて、顔を逸らす。


きっと今、頬が熱いから顔赤い…。



「想世架可愛い〜！
顔真っ赤じゃん！！」


「あ、み、見ないで……。」



あははっ、と笑いながらも可愛いと言ってくる縁寿ちゃん。


パパと一緒だ……。



ーー「縁寿、想世架ちゃん！
お弁当混ぜてもらってもいいかな？」



恥ずかしかっていたら、声をかけられて顔を上げると。


そこには、可愛くてクラスで人気のある紗綾ちゃん。



「紗綾！どうしたの？」


「2人がとっても楽しそうだったから。
それに、想世架ちゃんと話してみたくて。」


「そういうことね！
…想世架、紗綾もいい？」


「も、もちろん…！」


「ありがとう、想世架ちゃん。」



可愛いなぁ…紗綾ちゃん。


いつもニコニコしてて、大人しくて…クラスで人気なんだって来たばっかりの私でもなんとなく分かった。


だって、男の子たちが紗綾ちゃんが良いって話してるの何度も聞いたから。