君が見せてくれた、私の世界
「想世架が行きたいなんて言わなきゃ来れないところだよ。
ありがとね、想世架。」


「え、あ…私、行ったことなかったから…。」


「そうなんだ。
じゃあ、今日はめいっぱい楽しまなくちゃね。
とりあえず、一つずつ見て回ろう。」



紗綾ちゃんがそう笑ってくれて、近くにあった水槽から眺めていくことに。


なんだろ、このお魚…。



「ちょっと熱帯魚っぽくない?」


「うん…結構大きいね。」


「あー!これ、映画のやつじゃん!
お魚の映画!」



小さい熱帯魚の群れの水槽の前で、縁寿ちゃんがそう声を上げた。


私でも知ってる映画のモデルとなったお魚だ…。




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