君が見せてくれた、私の世界
でも、少しすると頭痛も収まってこれから水族館の中にあるフードコートで昼食。



「想世架ちゃんは何食べるー?」


「わ、私…クリームパスタ。」


「あ、じゃあ私もそれにしようかな。
縁寿は?」


「カレーかな。
紗綾、想世架連れて先に席取っといて。
注文しておくから。」


「はーい。
想世架ちゃんどこがいい?」


「あ、じゃあ…あの窓際…。」



窓際の端の方。


あそこなら車椅子でも邪魔にならないから。


今日は、GWの初日ってこともあって人が多い。


だから、邪魔にならないように…。


そんなことを考えていたら、注文を終えた縁寿ちゃんが戻ってきた。



「店員さんにお願いして、ここまで運んでもらうようにしたから。
気にしなくていいからね〜。」



わしゃわしゃーと頭を撫でてくれる縁寿ちゃん。



家族とか病院の先生以外に…初めてやられた…。


なんか…嬉しい。





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