君が見せてくれた、私の世界
「もう、本当に可愛いなぁ〜!」


「わっ、わっ…!」



そんなふうにしばらく3人でじゃれあっていたら、店員さんが私たちのお料理を持ってきてくれて。


いただきます、と手を合わせて食べ始めた。



「んー!美味しい!」


「ほんとだ…!美味しい…!」



美味しい…けど。


なんだろう……。


気持ちが悪くなってきて、あんまり食が進まない…。



「想世架?どうしたの?」


「ちょっとお腹いっぱいになってきちゃって…。」


「無理して食べなくても大丈夫だよ。」


「うん…。」



なんだろう…。


胸がもやもやして苦しい…。



「想世架ちゃん、大丈夫?
顔色がっ……。」


「大丈夫…だよ…っ…。」



なんだろう、これっ…。


息が吸えなくて、呼吸の仕方が分からない…。



「想世架!」


「……っ、はぁっ…あっ…ひっ…。」



手が震えて、携帯が取り出せない。


ママに電話したいのに、できない…。



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