君が見せてくれた、私の世界
冷泉くんが帰った病室は。


いつもより少しだけ…静かに感じた。


今日は、いつも来てくれる2人に加えて…冷泉くんまで来てくれて。


いつもより楽しくて、わくわくしてた。



「白鷺さーん、ご飯ですよ〜。」



思い出して、ふふって笑っていたら夕飯を持ってきた看護師さんが入ってきて。


にやにやしてるの見られちゃったかも…。



「食べ終えたらこのお薬飲んで下さいね。」


「はい。」



最近の入院食って、思ってる以上に意外と美味しくて。


私に食事の制限はないから、お粥じゃなくてちゃんとしたご飯を食べられるし。


おかずだって色々出るからまだ飽きてきては…ない。


だからご飯の時間がちょっとだけ楽しみなの。




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