君が見せてくれた、私の世界
「そよは学校好き?」


「…うん。」


「そっかそっか。」



いいことだよ、とパパが笑う。


ママが作ってくれたカレーを食べながら、パパと学校の話をした。



「ごめんね、そよ。」


「ママ?」


「そよが学校好きになったことは、良いことなのよね…。
そよが、成長したってことなのに…。」


「大丈夫だよ。」



なんだ、ママ。


そんなこと気にしてたんだ。


私、学校好きになれて良かったって思ってるよ。


あんなに行くの嫌だったのに、通い始めたら楽しくて堪らなかったの。



「学校に行けるように励ましてくれたのはママだから。
ママが励ましてくれなかったら、学校に行けてないし楽しいところだって…知らなかったよ。」



ありがとう、って笑ったら。


ママは泣き出してしまった。


泣きながら、大きくなったねって…笑ってくれた。



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