君が見せてくれた、私の世界
「…怖い…。」


「……。」


「私、人と関わること少ないでしょう…?
向こうにいた時だって、ホームスクールだったから…。
人と、接するのが怖いの…。」


「そよ…。」


「ねぇ、パパ…。
私ピアノもっと頑張るから、絵ももっと上手くなれるように頑張るから…!
だから…学校だけは、行きたくない……。」



ピアノの腕、もっとあげるよ?


今までより沢山コンクールに出て、沢山賞状やトロフィーもらうように頑張るよ。


絵だって、もっとたくさん出展して賞もらうようにするから…!


だからお願い…学校には、行きたくない…!



「……。」


「お願いよ、パパ…!
こっちにだって通信制の高校とかあるんでしょ?
私はそこで頑張るから…!」



どんなに言葉を並べても、パパは…何も言ってくれない。


どうして…?


いつもなら、いいよ、って…そよのしたいようにすればいいよ、って笑ってくれるのに…。




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