君が見せてくれた、私の世界
ひとしきりママに笑われた夕飯の後、お風呂に浸かって一息つく。


今日は、色々あったなぁ…。



「……冷泉くん…。」



あの隣にいた女の子、すごい大人っぽかった…。


すらっとした高身長で、スタイル良くて…。


…私なんかと正反対…。



「ああなりたい…。」



あの子は、冷泉くんのこと…千暁って名前で呼んでた。


私も…呼びたい。


冷泉くんじゃなくて、千暁くん…って…。



「……ち、あき…くん…。」



うわぁぁぁ!


なにやってんの、私!!


我に返って、思わずそのままお風呂に沈みたくなる。


恥ずかしい……。


顔が熱くて、お風呂場の鏡を見たら真っ赤になってた。



「最悪だ…。」



本当に、私は…馬鹿だ。




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