クールな御曹司の一途な独占欲
episode2








マンションに帰るとため息が出た。

仕事は上手くいっている。

本部長とも良い関係が築けているし、そのおかげで本部長の仕事もスムーズに進んでいる。


私はシャワーを浴びて寝室に入ると、携帯電話を見た。


「・・・着信20件・・」


かけ直す気はない。

しかし大量に来ているメール画面は確認してみることにした。



『ハルカへ
どうして返事くれないの?ハルカがいないと寂しいよ。待ってるから戻っておいで』

『もうすぐこのマンションは契約期間満了なんだって。更新手続きが必要みたい。よく分からないから、一緒に手続きしてくれる?それでまた二人で暮らそう』

『置いていった冷蔵庫の中のものは多分もう食べられないよ。戻るときは色々と買ってきたほうがいいかも』

『明日は会社で大口先に行くんだけど、ネクタイは何色がいいと思う?』



すべて元カレからだ。

頭が痛くなり、ベッドの中に体を埋めた。


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