【完】『龍の倅(せがれ)』

そういったいきさつで。

政宗と秀宗は対面し、家光の前で互いの積年の話をして仲直りをしたのだが、実はこれが物語の終わりではない。

このあと政宗は勘当を解き、秀宗も政宗から和歌の添削を受けたりするようにはなったのだが、

「どうも心底から父上と和解をした、というわけでもなさそうだな」

と見ていたのは、忠宗であった。



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