ハイバネーション 【完】
こんなシチュエーションで、
勉強なんて、できるわけがないっ

すると、先生が後ろから
あたしを抱きしめてきた。

「あー、疲れた。
 もっと早く帰れるハズだったのに
 学年主任に捕まっちゃってさ」

『おつかれ・・様』

あたしは右肩にある
先生の頭に手を当てた。

トントン、と先生の頭を
優しくなでる。

先生は何も言わず、あたしに
頭を撫でられている。

小犬・・みたい・・
髪の毛ふわふわ・・
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