ハイバネーション 【完】
「ちゃんと、
 女として、
 好きだ。
 だから、
 俺の前で稲葉とイチャつくな」


『・・・・・っ』


「忘れんなよ」



先生は、言いたいことだけ言って
ニコッと笑い、それから一歩離れて
ドアを開けた。


あたしは
何も言えず
その場から
逃げ出した。
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