今は亡き踊らせたピエロ。
朝のSHR(ショートホームルーム)が普通に行われ
みんな、なにもなかったように過ごしていた。
私はずっと窓の外の風で揺れる木を見ていた。

私いじめられてるんだ…

泣きたい…

でもここで泣いたら双葉に負けてしまう
なので涙をこらえていた。

SHRが終わり1限目の休み時間になった
私はりんかと話に行こうした

「りんか〜
そういえばさ昨日のドラマ見た?」

「うん!見たよ!
あの俳優さんやっぱりタイプ!」

よかった…

心が一瞬で癒された

「ちょっと!なにしてんのよ」

この高い声は双葉の声である…

「ん?なにが?」

「あなたに聞いてないわよ37番どきなさい
りんか話したらダメって言ったわよね?
なぜ話すのかしら理由を言ってちょうだい。」

「友達だから」

「あら、友達だったのね!
それは失礼したわ…
でも話してはいけないわ、
りんかあなたは私たちと友達になればいいのよ」

「私はあいと友達だから
話さないのはとても無理な相談だと思うな」

(りんか良く言った!)
心の中で私は喋った

「あら、それは悲しいわ〜
でも話してはいけないのよ?わかったかしら?
次約束を守れなかった時は罰があるから
楽しみにしてちょうだい。」

「いいよ!うちはあいのためなら
どんな罰でも受けてあげるよ」

(いいね!りんか!もっと言ってやれ!
あの女王様もどき地獄へ叩き落としちゃえ!)

「あらわかったわ
今日の帰りが楽しみだわ〜」

女王様が私達の場から離れていった。

「あい安心してうちはあいの味方だからね!」

その言葉に
我慢してた涙が溢れ出してしまった

「ねぇなんでくの?
だいじょうぶだからね!」

「うん…」

私はりんかに抱きついた
その時の髪の毛の匂いが
なぜかとても落ち着いた…
お母さんと似てる匂いがして
気持ちがとても楽になった。
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