未定。
タイトル未編集
トントントン
朝は澄んだ青い空で気持ちが良かったのに今では雨がザーザー降り。どこかで休まなければ馬も弱ってしまう。
そんな事を思いながら休める場所を探して走っていると大きな洋館が見えた。光が灯っている。誰かいるに違いない。
男1『この屋敷で雨宿りさせていただきましょうか』
男2『そうさせて頂ければありがたいですがね。
それになんだか匂いますしねぇ(ボソ 』
1『何か仰いましたか?』
2『いいえ。なにも』
1『では家人にお願いしてみるので貴方はここに居てください。くれぐれも大人しくしていてくださいね。』
2(はぁ。2は私の親ですかね。どこにも行きませんよ)
・・・
男1『すみません。どなたかいらっしゃいませんか?』
あら珍しい。こんなところに。迷い込んでしまったのかしら。
女『どなた様ですか?』
玄関のドアの近くまで行き聞いてみると澄んだ男の人の声がした。どうやらお客様は男の方のようですね。
男1『あぁすみません。どうかこの雨が止むまで雨宿りをさせては頂けませんか?』
雨宿り?あまり人を入れたくはありません。
ですがこの土砂降り。この屋敷の周りには家などない。ぜひ歓迎して差し上げましょう。
女『どうぞ。入りになってください。
外は寒かったでしょう?暖炉で温もってください。今温かいお茶をお入れしますから。』
男1『あぁご親切に、どうもありがとうございます。』
あぁ良かった。洋館から出てきてくれたのはとても美しい夫人だった。肌は透き通るように白く真っ直ぐ伸びるブロンドの髪に緑と青が混ざったような綺麗な瞳。 とにかく美しい方だった。
・
・
・
女『さぁ温かいハーブティーです。
お2人は旅の方ですか?』
暖炉のそばに行き夫人の美しさにぼーっとしているといつの間にか夫人が目の前に来ていてびっくりしてしまった。
男1『あっ。ありがとうございます。
あ、、。えぇ。エクナド街から隣街まで行こうとしていた道中に振られてしまいまして。おまけに道に迷ってしまい此処まで。』
2『ハハッ。すいませんご夫人。この男は綺麗な女性の前だと上がってしまいまして。』
1『ちょっと。余計なこと言わないでください。』
2『いいじゃないですかぁ。本当のことですしね?
鼻の下なんて伸ばして。』
1『伸ばしていませんよ!!ちょっと_』
クスクス
女性の笑い声が聞こえ二人はそちらを向いた。
女『あっ。ごめんなさいね。とても仲の良いご様子で面白くって。』
と頬を少し赤らめながら言う姿もまた美しかった。
エクナド街はここから随分と距離がある。きっと朝から馬を走らせているのだろう。隣街はこの方角からするとマタナヤ街。隣街も随分と距離はある。
今日のような大雨の中、馬を走らすのはあまりに無謀な話なのである。
女『寝室は客間をお使いくださいね。お着替えなども客間にございますから。』
男2『あぁどうもご親切にありがとうございます。ところでこの家は随分と立派な家ですね。この家にはお一人で?』
そう聞くと夫人が少し悲しそうな微笑みを浮かべた。それすらも美しかった。
女『えぇ。私一人で。』
男2『ご主人は?おられないのですか?』
1『あのすいません!ちょっと失礼ですよ』
女『いえ構いませんよ。夫は随分と前に。
それからはずっと一人で暮らしています。
たまに貴方のように雨に降られ迷われた方が来られるのでお話相手になって頂いてるの』
男1『そうだったのですか。。』
女『さぁ今日はもう遅いですからお休みになってください。
明日は晴れると良いですね。』
男1『じゃあお言葉に甘えて。
何から何までありがとうございます。
ではお休みなさい。』
ああ美しかった。今日は良い夢が見られそうだ。
女『お休みなさい。』
フフフッ。いい夢を見てくださいね。
女は静かに笑っていた。
朝は澄んだ青い空で気持ちが良かったのに今では雨がザーザー降り。どこかで休まなければ馬も弱ってしまう。
そんな事を思いながら休める場所を探して走っていると大きな洋館が見えた。光が灯っている。誰かいるに違いない。
男1『この屋敷で雨宿りさせていただきましょうか』
男2『そうさせて頂ければありがたいですがね。
それになんだか匂いますしねぇ(ボソ 』
1『何か仰いましたか?』
2『いいえ。なにも』
1『では家人にお願いしてみるので貴方はここに居てください。くれぐれも大人しくしていてくださいね。』
2(はぁ。2は私の親ですかね。どこにも行きませんよ)
・・・
男1『すみません。どなたかいらっしゃいませんか?』
あら珍しい。こんなところに。迷い込んでしまったのかしら。
女『どなた様ですか?』
玄関のドアの近くまで行き聞いてみると澄んだ男の人の声がした。どうやらお客様は男の方のようですね。
男1『あぁすみません。どうかこの雨が止むまで雨宿りをさせては頂けませんか?』
雨宿り?あまり人を入れたくはありません。
ですがこの土砂降り。この屋敷の周りには家などない。ぜひ歓迎して差し上げましょう。
女『どうぞ。入りになってください。
外は寒かったでしょう?暖炉で温もってください。今温かいお茶をお入れしますから。』
男1『あぁご親切に、どうもありがとうございます。』
あぁ良かった。洋館から出てきてくれたのはとても美しい夫人だった。肌は透き通るように白く真っ直ぐ伸びるブロンドの髪に緑と青が混ざったような綺麗な瞳。 とにかく美しい方だった。
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女『さぁ温かいハーブティーです。
お2人は旅の方ですか?』
暖炉のそばに行き夫人の美しさにぼーっとしているといつの間にか夫人が目の前に来ていてびっくりしてしまった。
男1『あっ。ありがとうございます。
あ、、。えぇ。エクナド街から隣街まで行こうとしていた道中に振られてしまいまして。おまけに道に迷ってしまい此処まで。』
2『ハハッ。すいませんご夫人。この男は綺麗な女性の前だと上がってしまいまして。』
1『ちょっと。余計なこと言わないでください。』
2『いいじゃないですかぁ。本当のことですしね?
鼻の下なんて伸ばして。』
1『伸ばしていませんよ!!ちょっと_』
クスクス
女性の笑い声が聞こえ二人はそちらを向いた。
女『あっ。ごめんなさいね。とても仲の良いご様子で面白くって。』
と頬を少し赤らめながら言う姿もまた美しかった。
エクナド街はここから随分と距離がある。きっと朝から馬を走らせているのだろう。隣街はこの方角からするとマタナヤ街。隣街も随分と距離はある。
今日のような大雨の中、馬を走らすのはあまりに無謀な話なのである。
女『寝室は客間をお使いくださいね。お着替えなども客間にございますから。』
男2『あぁどうもご親切にありがとうございます。ところでこの家は随分と立派な家ですね。この家にはお一人で?』
そう聞くと夫人が少し悲しそうな微笑みを浮かべた。それすらも美しかった。
女『えぇ。私一人で。』
男2『ご主人は?おられないのですか?』
1『あのすいません!ちょっと失礼ですよ』
女『いえ構いませんよ。夫は随分と前に。
それからはずっと一人で暮らしています。
たまに貴方のように雨に降られ迷われた方が来られるのでお話相手になって頂いてるの』
男1『そうだったのですか。。』
女『さぁ今日はもう遅いですからお休みになってください。
明日は晴れると良いですね。』
男1『じゃあお言葉に甘えて。
何から何までありがとうございます。
ではお休みなさい。』
ああ美しかった。今日は良い夢が見られそうだ。
女『お休みなさい。』
フフフッ。いい夢を見てくださいね。
女は静かに笑っていた。