メガネ地味子の隠した事情
「あぁ、私は当日着るから良いのよ。ま、着替えても裏方しかやらないけどね。」

そう答える。

どうも、夏休み明けからちょこちょこ話しかけてくるようになった高山くん


高山くん狙いの女子が多いからあまり私は関わりたくない。
今も少し話してるだけで痛いくらいの視線を感じるのだ。

だもんで、答えはしつつもそそくさと退散する。

「沙織ちゃん、瑞穂ちゃん。大丈夫そうなら確認も済んだし着替えて作業に戻ろう？」

そう言うと


「オッケー！今行く！」

そう返事が来たので私は先に講師控え室に行った。


その私を見つめる高山くんの視線には気づかずに。


それを見ていて気付いていたのは沙織ちゃんと瑞穂ちゃん。


「これは、文化祭で一波乱ある？」

「奴が動き出せばあるかも？」


「「でもひかるが鈍いからどうなるやら」」


「でも夏休み明けの体育祭から何とか近づこうとしてるよね？」

「そう言えばそうね。何かあったかしら？」

「「とりあえずひかるのためには見守ってるしかないね」」


そう２人が話していたのも私は知らなかった。


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