メガネ地味子の隠した事情

「いや、一ノ瀬さんが服作れるのは野島さんと相澤さんの衣装で知ってたけどさ。趣味コスプレ?」


そう聞いてきたのはこれがどの作品のどのキャラか分かってた三枝さん。

「そう。元々服作りが趣味だったんだけど。マンガのキャラの服着てみたいからコスプレになって。」


「えっと、この感じ見た事あるけど。もしや、レイヤーのヒカリ?」

「え?三枝さん知ってるの?」


「ウッソ!マジで!?レイヤー界の新星、衣装とキャラ寄せ率が高くて完成度の高さ抜群って人気の?!!」


「なんかいつの間にかそんな風に言われてるんだよね。普段はほとんど地味なのに。」

そう苦笑して、返すと


「いや、もうこのクオリティクラスは凄いから!泣けてくるから!もはや神だから!三次元への具現化神だから!」


うん、このキャラ好きなんだね三枝さん。


他の女子も

「いや、てか一ノ瀬さん。あなたがいれば客がわんさか来るよ!」


「このマンガ有名だもんね!アニメ化もされてたし!」


「普段も可愛くしてなよ!勿体無い!」


「「「てか、これ男子は絶句だね!普段全然だった子の変身だもん!」」」


「うちらが守ったげるから、男子と他クラス女子をギャフンと言わせちゃいな!」

流石に体育など合同授業もあって普段から交流もあった為か一緒にメイドするメンバーは受け入れてくれたみたいだ。


ちょっとホッとした。
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