メガネ地味子の隠した事情
私のメイド姿での騒動もお昼前には落ち着いたものの来店の人はあまり途切れずに続いている。


それも単に買い付けたお菓子類が良いことと、調理部所属の女子メンバーのおかげである。

午前と午後に分けつつの限定スフレパンケーキはかなり美味しいので評判になったようだ。
他のクッキーにパウンドケーキもお手製でせっせと前日に焼き続けた物だ。
ちなみに明日に向けて現在焼いてる班もある。


お店も落ち着いたので私は現在裏方に徹している。


来店人数がさっきまで多くて待ち時間も出来ていて提供スピードを上げるために裏方に入った。


裏に入ると店内や店外で待ってる人々に

『えぇ、一ノ瀬さん接客しないの?!』

とか何とか言われたけれど他のメンバーでもそこまで文句は無いらしく沙織ちゃんや瑞穂ちゃんが対応してくれた。

男子も高山くんに佐々木くんなど他メンバーも頑張ってくれてるし裏方から表にも回ってもらって何とか空いてきたらお昼頃という訳だ。

そろそろ午後からのメンバーと交代である。


裏でお茶や飲み物の準備をしていると

「ひかる、午後メンバー来たから交代して休憩と校内回っておいでよ!」

そう声を掛けてきたのは1番忙しそうな瑞穂ちゃん。

裏方に接客にくるくると動き回って忙しそうである。

「瑞穂ちゃんは休憩は?」

そう聞くと


「私も学級委員がそろそろ戻るからそしたら休憩!」

「じゃあ、待ってるよ。」


「ありがと、もう少しで行けるから沙織と待ってて!」


「はーい!控え室にいるね!」

そう言って隣の部屋へ移動した。

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