メガネ地味子の隠した事情
「それじゃあ、アレが完成したら遊びに行こうよ!」

そう沙織ちゃんが誘ってくれるので

「来週の月曜なら空いてるよ。私は日暮里に行きたいんだけど。」

そう言うと

「私は秋葉!」

「了解!どっちも行こう。」
「だね!そうしよう。」

話しながらも歩いていた為、教室に辿り着いた。

私と沙織ちゃんは同じ3年1組である。


「あ!沙織、ひかる!おはよ!」

そう声を掛けてきたのはバッチリメイクだけど綺麗系女子の瑞穂ちゃん。

野島瑞穂。
この学校において正統派の美人な彼女。

クラスでは沙織ちゃんと瑞穂ちゃんと3人でいることが多い。

他のクラスからうちに遊びに来た男女どちらにも、あの2人とどうして私が一緒に居るの?って見られたり、聞かれたりした。

するとつい2ヶ月ほど前のゴールデンウィーク明けに2人がいる時に聞いてきた男子に2人が

「「なんか文句ある?!馬が合うから一緒に居るのよ!」」

とハッキリと言って以来目線はあれど質問される事は無くなった。


可愛い系と綺麗系にガツンと言われた男子はやっべーって顔しながら

「そっか、変なこと聞いて悪かったよ。」


そう言って去っていった。

彼女らはハッキリと物言うタイプだからね。
付き合う人間関係をゴチャゴチャ言われるのは嫌い。

正直その男子はアホだなと思っていた。
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