メガネ地味子の隠した事情

そんな会話をしつつ改札を抜けホームで電車を待っていると、うちの学校の男子と思われる集団がやってきた。


彼らはどうやら私達の目的地よりは手前だけどある程度電車に乗っているらしい。


大声で話してるもんだから良くわかる。

『なぁ、中華街で飯食ったら今日は試合見るだろ?その後はどうすんだ?』

『時間的にその後は帰宅だろ?』


『はぁ?!せっかくそっちまで行くんだし可愛い子探ししようぜ!!』


『お前が一人でやってろ。俺は帰る。』

そんな会話が聞こえてくると



「うるさいね。車両移動しようか?」

そう瑞穂ちゃんが顔を顰めて話す


「そのほうが良さそうね。」


そう私が言うと


「うん、変に気づかれる前に移動しよ。」


こうして3人で二車輌分離れた方に移動した。

その頃


その集団の中にいた学校でも人気のイケメンと呼ばれている高山彰は同じ車輌に居た学校で目立つ女子2人組を見掛けていた。


こっちが騒がしく話しているうちに車輌を移動してしまったようだ。

その2人にいつもとは感じの違う子が1人一緒に居たのが気になっていたのに。

ナチュラル系の可愛い感じの女の子。


いつも一緒にいる目立たない子とは違った雰囲気の子だった。
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