マーケット部政談
翌日、部員はやっぱりみんな休んでいた。
一人で部室に行き、花子さんを待っていると、また寒気がした。
「ほら……また……やっちゃダメって言ったのに……。」
しかし、目の前に現れたのは、花子さんじゃなかった。
「あなた……理科室の人体模型?」
人体模型は、歯をカチカチ鳴らした。
「へえー、普段は不気味に、理科室の後ろに立っているだけだったけど、こうして動いているのを見ると、可愛いじゃない。で、花子さんは?」
人体模型は、歯をカチカチ鳴らすだけで、何も言わない。