マーケット部政談





「ふん。なんだよ、円お姉ちゃんのバカ! これ売って来なきゃ晩御飯は抜きだって……ふざけやがって……いいもんねー! ボロ儲けして、私に付いた悪態を反省させてやるんだ! 『ああ、遊美様……本当に申し訳ございませんでした! 今日からは、私のベッドを使ってください!』ってね。へへっ、ざまーみやがれ! 失礼しまーす。」



「変な入り方をするやつだな……なんだ?」



「あ、マーケット部なんですけど、校長先生にチューバを見せに来たんですが……。」



「校長先生に? ちょっと待ってなさい。」



職員室の前でしばらく待っていると、さっき私に話しかけてきた先生が、来た。



「ああ、持ってきたんだね?」



「ええ、まあ、はい……でも……。」



「なんだ? 見せれないのか?」



「あ、いや、そういうわけじゃないんですけど……いいですか? このチューバ、音が鳴ることだけは保証しますけど、汚いですからね?」



「どれどれ……ははーん、これはアンティークというやつだな。」



アンティーク!?




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